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2011年12月31日 (土)

河川法を改正しようョ

世の中は自分1人では変えられないことはイタイほど分かっている。一生懸命やれば成果が出るほど世の中は甘くない。でも一生懸命やっている人は見ると応援したくなる。自分はもうどうでもいいので、誰か頑張る人の応援者として有りたいという生き方を選んだ。でも、だんだんと、自分が力を付けないと人のことも応援できないと諦めがついた。来年からは応援者ではなく主体として生きる。まだ腰が引けているけれど。

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2011年12月30日 (金)

5年の総括のラスト2

さてやっと始まったこのブログの総括です。一気に書きます。

(続きをクリック↓)

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前原誠司の敗北とその原因(敬称略)

2009年8月30日の総選挙後、政権交代直後に改革のためのキーストーンを書いた。ある議員に国交省に誰を起用すべきかを提案し、その反応に対し、すでに絶望を感じてこの日記を書いた。無血革命 2009年9月1日(火)
これが「無血革命」だったのかどうかは、1年後にはもうすでに一つの歴史となって見え始めているはず」と書いた。

●しかし、結果は政権交代後わずか10日で見えていた。(↓続きをクリック)

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2011年12月27日 (火)

年賀状プラスワンの勧め

「自分の力が小さい」と諦めることを拒否する。
どんな国も小さな一人一人で成り立っている。
誰にでも「有権者」として出来ることは何か。
文面は一例です。
<ムダ削減の前に増税や揺るさん!>など何についてであれ、
政権に対する思いや怒りを表明することにご活用ください。
以下、転載歓迎! 

======================
年賀状プラスワンの勧め

ハガキ1枚から始める有権者運動。

「コンクリートから人へ」で投票して裏切られたアナタ。
「民主党政権うんざり」、「目を覚ませ、民主党」と

いつもよりも余計に1枚、年賀状を書きませんか?

<1億2千万枚>のハガキで日本を変えよう。

自分の選挙区の議員に
自分が何のために「投票」したのか「怒り」を年賀状で知らせよう。

◆ハガキ裏(例)

八ツ場ダムは前政権が地元住民に半世紀もの間
「ダム湖観光で生活再建」とウソをついて進めてきた
政官業の既得権益維持のための土木事業であり
利水事業は不要、治水効果も「ゼロ~わずか」でしかない。
由緒ある川原湯温泉を単なる工事現場に変えた政権に用はない。
2012年度予算から八ツ場ダム予算を削らない限り
もう民主党(or 今後も)には投票しない。

差出人住所・氏名

◆ハガキ表(宛名)

民主党議員(以下のリストは自治体議員も入っているので要注意)
http://www.dpj.or.jp/members
→自分のお住まいの都道府県名をクリック
→1区にお住まいの方は1区の議員をクリック、2区なら2区・・・
→自分が住んでいる場所の選挙区が分からない方は比例区議員をクリック
→議員会館の住所や、地元事務所住所の載った個々のウェブサイトが出ています。

◆投函!
=====================

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2011年12月25日 (日)

各地の報告ダイジェストとリンク

5年の総括の前提の取材メモを一旦横へ置き、総括の前提の一つ「各地のダムレポート」のリンク(作成途上)を作る。

Photo_10

全国のダム反対運動が連絡を取り合っている水源開発問題全国連絡会という、一般ウケはしない(反原発デモが大新聞の一面に取り上げられないのと同じ理由である)市民団体の総会に行ったときの各地からの報告ダイジェストを書いた(あとで、その他のリンクと写真を貼らせていただく。左は長崎県営石木ダムに反対する住民の団結小屋、以下は付替道路予定地に立てられた看板)。

Photo_29

これを読めば、国民に選ばれた民主党大臣に「ダムにたよらない治水」を諮問されて、本来は単なる手足でしかない国交省職員たちがそれを単なる矮小化した「ダム検証」にすり替えていったこと(記者会見に乗り込んでいってどれだけ警告しても騙され続けた政務三役たちが政治家だったので仕方がないのか?)のバカバカしい仕事の結果の一部が分かる。↓クリックしてご覧下さい↓

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アーサー・ビナードさん八ツ場ダムを切れない民主党を斬る

原発関連情報を刻々と中継してきた「ざまぁみやがれい!」さんが、2011年12月
22日(木)文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」をテープ起こし。

「八ッ場ダムを作ると僕らの税金が東京電力に入る仕組みになってる
アーサー・ビナード」

http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65781918.html

外国の方に、日本国民の感覚を代弁していただけるのは嬉しい一方で
私個人的には情けない話しですが・・・

外国人でも分かることが
なぜ、”有識者”と言われる方には分からないのか、分からないフリをして
昭和22年の感覚を持続させるのか。

前田国交(職員同然)大臣に到っては、
八ツ場ダム継続の記者発表で、徳川家康を持ち出したんですから。
TPPなんて先進国のフリをしないで
そのまま鎖国していなさいと言いたくなります。(暴言失礼)

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2011年12月24日 (土)

12月22日 民主党政調会長定例会見 

順不同で取材メモ整理続行中。
行政の審議会取材とは違って
政治家会見はNow or Neverの真剣勝負。
じっと耳を澄まして、メモも取らずに、相手の表情と言葉だけに集中していると、
行間が読めて直感もさえてくる
。(時間を争う記者はパソコンで同時にメモを取る人がほとんど)

この会見では、
1)<口先番長>の異名を取る前原政調会長が
どこまでやる気なのかを見極めることが目標でした。
2)もう一
つはどこかで手打ちをしたのではないかとの直感を確かめることが目標。

二つのテーマの答えについては、こちらも合わせて(まだ重要な部分の音起こしをしていませんが)、目を皿のようにして読んでみてください。その回答が見えてきます。長文です。↓

続きを読む "12月22日 民主党政調会長定例会見 "

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国土交通省来年度予算

10時の閣議で来年度国土交通予算決定概要が発表された。

水管理・国土保全局【PDF形式】 には以下のように。

(4) ダム建設 【国費: 1,084億円】
検証を進めているダム事業については、基本的に、新たな段階に入らず、地
元住民の生活設計等への支障に配慮した上で、必要最小限の予算を計上。
検証の対象としない事業のうち、継続的に事業を進めることとしたダム事業
については、可能な限り計画的に事業を進めるために必要な予算を計上。また、
川辺川ダムについては、生活再建事業を継続するために必要な予算を計上。
八ッ場ダムについては、対応方針を「継続」としたことを踏まえ、生活再建
事業の他、本体工事の準備に必要な関連工事を進めるための予算を計上。

また、補助ダム事業については、今後、個別ダムの検証の動向を可能な限り
見極めた上で、適切に対応することとする。(実施計画において確定)

とある。

補助ダムについては地域からこんな話題も。2011年12月21日 08:23 現在
蒲島知事が五木ダム中止を正式表明
http://rkk.jp/news/index.php?id=NS003201112210823510111 

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政治的ケジメ 三役、閣僚は辞任すべき

(取材メモ)
藤村修官房長官が記者会見09年マニフェストではなく
10年マニフェストを見てくれ
と言っていた。
なるほど、公約撤回大臣が、
2010年第22回 参議院議員選挙比例区にて当選したからか。
比例票を返せという批判にどう対応するかとまで考えていたのであろうか。

公約破りを決定した政務三役

国土交通省
大臣 前田武志(参議院議員 比例全国区
http://www.kantei.go.jp/jp/noda/meibo/daijin/maeda.html
副大臣 奥田 建(衆議院議員 石川1区)
http://www.kantei.go.jp/jp/noda/meibo/fukudaijin/okuda.html 
副大臣 松原 仁(衆議院議員 東京3区)
http://www.kantei.go.jp/jp/noda/meibo/fukudaijin/matubara.html 
政務官 津川 祥吾(衆議院議員 静岡2区)
http://www.kantei.go.jp/jp/noda/meibo/seimukan/tugawa.html
政務官 津島 恭一(衆議院議員 比例東北
http://www.kantei.go.jp/jp/noda/meibo/seimukan/tushima.html
政務官 室井 邦彦(参議院議員 比例

公約破りに加担した 閣僚懇談会

http://www.kantei.go.jp/jp/noda/meibo/index.html

この人たちは、もしも政治家としての良識があるなら、
国民の票で与えられた議員バッチは返して欲しいものだ。

八ツ場ダムは必要だという信念があるのであれば
政治生命をかけてそう主張すべきものだ。票を得るとはそういうことではないのか。

そういう感覚を持たない(持てない)人が政治家であることほど恐ろしいことはない。国民は何のために「投票」をするのか。政治制度の根幹を民主党はこの2年間で根絶やしにしてしまったのではないか。

そしてこういう議員こそは逆に辞めて欲しくない。http://kumanichi.com/news/kyodo/politics/201112/20111224001.shtml

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八ツ場ダム再開手打ち式は閣僚懇

こちらの最後に「手打ちをしたんじゃないですか。藤村官房長官は裁定を出し、前原会長は予算をつけない、前田大臣は継続すると。皆のメンツを守り、手打ちをしたんじゃないですか」と、前原誠司民主党政調会長に12月22日会見で聞いたことを書いた。

前原氏は「言っていることが分からない」と否定した。しかし、この憶測が大きく外れているとは思えない。

と書いた。連続的な魑魅魍魎の毒牙から回復して、今、その直前にあった12月22日の大臣会見音声をやっと聞き直した。直感的にかなり前の時点で「手打ちをしたな」と思ったのだが、最終的には閣僚懇談会ですべてが決定した、手打ちが完了したのだと思う。まずはここだけ、「種々の取材」の一つとしてあげておきます。

ただ、実際の手打ちはそれよりも前に済んでいるはずだ。

2011年12月22日前田武志国交大臣会見

Mr

「閣議案件について私の方から報告はございません。

私の方からは八ツ場ダムについてご報告をさせていただきます。
午後2時前に行われた国交省政務三役会議においてですね八ツ場ダムの事業を継続を決定致しました。その旨を3時から行われた閣議の後の閣僚懇談会において、私の方から総理をはじめ、全閣僚へご報告を申し上げました。中身については資料をお配りしていますか、そこを見ていただくと結構かなあと思います。

なお、ここに参る直前に一都五県の流域の知事さん方、地域の安全に責任をもっておられる自治体の長の皆様方に電話でご一報を申し入れています。」

これが、記者会見で配られた資料です。

http://www.mlit.go.jp/common/000186641.pdf

このあと長々と建設再開の言い訳(←八ツ場ダムに関する発言)が始まりました。

(上記写真は2011.12.13撮影)

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2011年12月23日 (金)

5年の総括とこれから

治水事業ではなく土木事業だった、つまり治水事業としては効果がないことの裏付け、種々の取材メモ、各地のダムレポートを書いた上で、年末にかけてこのブログ始まりから5年の総括を書いていきたい。順不同になるかもしれないが地質の話も盛り込みたい。1日一コマでは間に合わない。他分野の仕事や役割も抱えている。書ききれるかどうかは分からないが、乱雑にでも(ま、日記だし)、今後の日本にとって重要だと思うことを書いておこうと、有言しておかないと忘るので(有言しても忘れるので)、頭の整理のために頭出しして起きます。

【このブログの総括】(敬称略)
前原誠司の敗北とその原因
前田武士の敗北とその原因
野田佳彦の敗北
蓮舫の敗北
プレスの敗北、市民団体の敗北、国民の敗北
それぞれの人々との関わりにおける私の敗北と対策
長野原町は足腰を強くせねばこれからがたいへん
この間の取材における収穫(出会い)
これからやらなければならない課題
異議申立書の提出
年末までにこのブログを閉じたいこと
年末までの挑戦
来年からの挑戦(このブログのテーマ)

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予算案計上に関する抗議声明

抗議声明が届いているので転載する。

~~~~~~~~~~

2011年12月22日
国土交通大臣 前田武志様

八ッ場ダム本体工事費の予算案計上に関する抗議声明

ダム検証のあり方を問う科学者の会
共同代表:今本博健、川村晃生

今般、 前田武志国土交通大臣が八ッ場ダム本体工事費の予算案計上を表明したことに対し、私たち「ダム検証のあり方を問う科学者の会」は、強い憤りを覚え、これに厳しく抗議するものです。

八ッ場ダム建設の根拠はすでに破綻しています。利水における水需要の減少、治水におけるダムの効果の過大評価、さらに災害誘発の危険性についての検証の不徹底など、私たちが提起した問題に、国交省側はまったく答えることができませんでした。二度にわたる有識者会議の公開討論会への参加拒否がそれを雄弁に物語っています。

1995年のダム事業等審議委員会における議論、1997年の河川法改正、2001年から始まった淀川水系流域委員会の活動を経て、 日本の河川行政はダムに頼らない治水対策へと大きく方向転換する兆しが見え始めました。その動きの中で、事業に着手して以来、 半世紀近くが経ち、多くの費用を投入した八ッ場ダムが事業の継続か中止か、いずれに決するかは、きわめて象徴的な意味を持っていたと言えます。そこに2009年、民主党政権が誕生し、新しい政治が始まるという予兆を感じさせて、私たちはダム問題も新たな方向が目指されるであろうことを確信して期待したのです。

当初、民主党政権は「コンクリートから人へ」を政策の根本に据え、ダム問題に限らず、公共事業全体を大転換させていくことを宣言しました。当時の前原誠司国土交通大臣が八ッ場ダム中止を言明した時、私たちはダム時代の終焉を予感したものです。しかしそうした期待はすぐに裏切られ、ダム行政の実権は徐々に政治家から官僚へと移っていきました。その結果がこの度の八ッ場ダム本体工事費の予算案計上になったと言えると思います。

冒頭に述べたように、八ッ場ダム建設の科学的根拠はすでに破綻しています。破綻した根拠によって、ダム事業を進める政策をとろうというのですから、この政策は必ず失敗します。もろもろの局面でその失敗が明らかになった時、いったい国交省はその責任を誰がどのようにとるのか、それを国民にはっきりさせるべきです。これまで日本の行政は、そうした責任のとり方がきわめて曖昧でした。

さて、こうした形で建設再開の方針が表明されたからと言って、私たち「科学者の会」が、これで八ッ場ダム問題と縁が切れるというわけではありません。これから私たちにはしなければならないさまざまな仕事が残されています。一つは事業が進む中で、すべての局面の監視と提言です。事業は必ず失敗するはずですから、その失敗をできるだけ未然に防ぐ手立てを講じなければなりません。

たとえ本体着工に至り、また本体が完成したとしても、私たちはそれを続けるつもりです。そして八ッ場ダム事業の失敗が国民の誰の目にも明らかになった時、それはダム撤去へと向かうことになるはずです。私たちはその時まで、八ッ場ダムと関わり続けるつもりです。
若山牧水が100年近く前に、土地の有志家でも群馬県の当局者でも誰でもいい、どうかこの美しい吾妻渓谷の永久の愛護者になってほしい、と願ったその群馬県の当局者が、国と関係都県と共に吾妻渓谷の破壊者になってしまうことを、私たちは心から憂慮するものです。そして、八ッ場ダム本体工事によって、吾妻渓谷の美観が次の世代の人たちに渡せなくなることに怒りを覚えざるをえません。

以上、憤りと悔恨をもって、この度の予算案計上に抗議します。
                     
「ダム検証のあり方を問う科学者の会」
呼びかけ人:
今本博健(京都大学名誉教授)(代表)
川村晃生(慶応大学教授) (代表)
宇沢弘文(東京大学名誉教授)
牛山積(早稲田大学名誉教授)
大熊孝(新潟大学名誉教授)
奥西一夫(京都大学名誉教授)
関良基(拓殖大学准教授)(事務局)
冨永靖徳(お茶の水女子大学名誉教授)
西薗大実(群馬大学教授)
原科幸彦(東京工業大学教授)
湯浅欽史(元都立大学教授)
賛同者 127名

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残念ながら「霞ヶ関操り人形」政権

今日午後に政府民主三役会議が開かれる。
野田佳彦首相が自民党時代に時計の針を戻すのだろう。
いや、もう戻された。→TBShttp://news.google.co.jp/nwshp?hl=ja&tab=wn 

野田首相の女房役・藤村修官房長官の補佐である副長官に、竹歳誠・国土交通事務次官が異例の就任を果たしたときに、霞ヶ関を挙げての利権死守体制が完成した。霞ヶ関体制への蟻の一穴「八ツ場ダム」を塞ぐために構築した巧妙な2年プログラムが完了する。

官僚に操られたロボットが、
なまじロボットになりきれず、感情を持っているがために、
プログラムが秘密裏かつ成功裏に完了したことに満悦する顔を二度(赤字部分)見せる。

緊張が解けたのか、二度目からは、そのニヤケる文言
「文言を一言一句受け入れる」というところだけ、メモを読むのだ。

普通なら、条件(河川整備計画の策定等)文言を一言一句受け入れると言ったにも関わらず、前田大臣がその直後に八ツ場ダム継続を宣言し、八ツ場ダムは継続ですと地元で発表する(3時にはすでに長野県に連絡が入ったと言う)のであれば本当なら前田大臣はクビであるこの画像はすぐに消えると思うのでお早めに))。政治生命をかけることなくヘラっと官房長官の裁定を無視して、継続表明をすることはありえない辞任すべきで重大な造反である。

ただし、藤村修官房長官の表情を見て、政府内で手打ちをしたのだとしか思えない。

ゴマカシも1度ならバレないが4度言えばバレる。
字面を読みながら、満悦の含み笑い画像をご覧ください。↓

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2011年12月22日 (木)

国民の選択の意味

八ツ場ダムは治水事業ではなくて、土木事業だった。
その証拠を以下に示す。
↓2006年当時の送信者の許可を得ず掲載させていただきます。

添付中のおびただしい事業者名、受注額、受注率を見ていただければ分かるように、
国民の血税は、「ダム事業」の名で、

「yamba_vampire1.pdf」をダウンロード

「yamba_vampire2.pdf」をダウンロード

「yamba_vampire3.pdf」をダウンロード

民間のコンサルタントと土建業者、公益法人を通じて
官僚の天下りの受け皿となり→「yamba_vampire4.pdf」をダウンロード

政治家への献金(YouTube映像 )へと化けた。
そしてその政治家たち が細く長く
半世紀にわたって4600億円に増額しながら、お金だけでなく
水没予定地の人々の人生を、吸血鬼のように吸い上げていった。

八ツ場ダムは人々の命を救う治水事業などではなくて、
特定の政官業者が地位や利益を半世紀にわたって維持するための事業だった

そんなものを続けるために、民主党は公約を破るのか破らないのか。
そういう話であることをもはや忘れたわけではあるまい。

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ハズされていた最安値の八ツ場ダム代替案

「八ツ場ダム検証」がいい加減だったことを表す分かりやすい例が登場したので紹介する。

東京都よ、水が足りないというなら川崎市から買え、という話、

(関東の地理に弱い人のために解説すると
神奈川県川崎市は多摩川を境に東京都と接している。)

大川隆司弁護士によるWinWin?の提案である
YouTube映像(カワハラさん撮影)←13分なので全部見てください。

2011年9月13日に、「八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」 が開催された際、群馬県の大澤知事は「評価を見ますと八ッ場ダム案が最も有利であるということで、これは妥当な評価であると思っております」(P.8)と述べた。

大澤知事のいう「八ツ場ダム案が最も有利」が何を意味するかは、検証の報告書で記録されている。利水についてはダムを含む17もの代替案(PDF)が出された。

どれもバカバカしく非現実的で高価な代替案だった。たとえば
富士川からの導水(水単価500~1000円)(p.4-136)や

Photo_2

千曲川からの導水(水単価1500円)(p.4-137)と比較して

Photo

千曲川導水は高いから選択肢から落ちて、有力候補(~ ~;)として富士川導水が残った。静岡県から、神奈川県を飛び越えて、東京、埼玉、千葉、茨城、群馬に導水するという代替案(有識者会議のスキーム通り)だ。

しかし、そんなに水が本当に欲しいなら、Play Back!Play Back!(山口百恵風に!)静岡から野や都会を越えなくても、隣の川崎市から水を買えばいいという話。

つまり、すでに開発され、持っているだけで使われていない最安値の選択肢が、16もある代替案に入っていないという時点で、この検証はインチキだったということが分かる。

要りもしないダムを作るツケは、毎日毎日水の消費者にかかっている。
30円、40円で使えるはずの水が(使いもしない水のために)120円払う。
東京が要るというんだから、川崎市は売りに行きなさい!」

というのが大川弁護士の話だ。

高くても120円で済む八ツ場ダムの代替案を、
なぜ千曲川1500円と比較したのか?これ以上は言わなくても皆分かるはずだ。

http://www.youtube.com/watch?v=DL2qGqZBEuY&feature=related
YouTube映像 13分なので全部見てください。

ちょっと頭を働かせれば、詭弁でしかない推進理由はすでに紹介したように他にもあった。

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2011年12月20日 (火)

大臣会見後に担当官さんに教えてもらった件のメモ

国土交通大臣記者会見で、「なんだったら事務方に答えさせる」
とおっしゃってくれたので、おかげさまで「水位」の件で、教えてもらえなかった件を知ることができました。

2011年12月20日(乱雑メモ

Q:大臣が分からないので事務方に聞いてくださいといわれた件なんですが、反対地権者と共有地があって。

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大臣記者会見2011年12月20日(メモ)

国土交通大臣記者会見2011年12月20日(乱雑メモ)八ッ場関係のみ

他紙記者:整備新幹線について(略)整備新幹線、八ッ場ダム、外環道、スーパー堤防など大型公共事業の再開が相次ぐのではないかと、財政規律などを踏まえて大臣の所見を伺いたい。

大臣:大型公共事業と言われましたが、財政規律の方から言うと実はムダを省いてギリギリ先年度よりは下回っていると思います。震災の方を除くとですね。それから新幹線の問題ですが、今日、政調の役員会があってまとまって政調から内閣に申し入れがある。それを受けて調整会議があり(略)

他紙記者:幹事社から以上です。各社。
(略)
他紙記者:八ッ場ダムのことですが、予算のことを考えると今日明日、明日あたりに最終的な大臣の決定がないとまずいなと思うんですが、そのあたりいかがですか。

大臣:もちろんそういうことになるかなぁと思いますけれども、今、また政調の方から○○をそういったのを受けて判断をする

同記者:政調から話がきたらそのあとに

大臣:もちろんそうです。

幹事社:幹事社からですが、大臣あと予定があるということで、あと一問お願いします。

Q:関連で八ッ場ダムですが、先日こちらの会見で聞かせていただいたときに、行政手続きについて聞かせていただいたときに、大臣は有識者会議でも議論をしていただいたとおっしゃられましたので、確認をしたんですけれども、事業評価監視委員会の規則によりますとこの委員会については「審議対象事業に関し、整備局が作成した対応方針について審議を行い、意見がある場合には、局長に対してその具申を行う」ということで、事業そのものであって、行政手続については関与していません。

また治水のあり方の有識者会議によるものについての「個別ダム検証の進め方」ということで関東地方整備局においての学識経験者の会については、八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討報告書」に対する学識経験を有する者の意見聴取の場ということで規約すらありませんで、報告書について意見を言うのみで、行政手続きについての監視をした手続きはまったくありませんので、それについてどうお考え方かということと、

もう一つだけすみません、八ッ場ダム事業、さきほどどなたかも言いましたが財政規律のことを考えた場合に本当に工期内で収まるかどうかが問題になるかと思います。現在のところ、反対地権者がいまして、共有地もございます。そういった方々今何人いらっしゃって、そしてその人たちが最後まで同意をされない場合はどれぐらいの工期になるかとお考えかということと、最終的に強制収用するのかどうかその点、たくさんですが済みません、よろしくお願いします。

大臣:後者の話、具体的な情報を持っていませんので、なんだったら、事務局で後ほど答えさせます。

前半の手続きのことですけどね、これはですね、私も法的にどういうふうなこということを今、直前に調べてどうこうしたわけじゃないので、ただ、常識的に申しあげますとね、この事業自体はずっとね継続していたわけです。それを中断をされた、政権交代をしたときに、従ってその中断をして、それをさらに再開するには、再開するというか、その~、NOかSTOPということを検証するための手続きをああやって、前原大臣のときに精力的にお作りになった。そのスキームに則ってず~っとやってきているわけですから、もともとは法的には、多目的ダム法で進めている事業が今、中断している状況、それをどうするかという結論をつけるスキームを2年間に渡ってやってきた。(大臣の左脇に最初から最後まで座っていた人が何故か突然、黄色いメモ紙を大臣に渡した)その結論を出すわけですから、そういう意味では、問題はないかと思っています。すいません。ちょっと皇居にいかないといけない。

幹事社:(大臣にじっと見つめられて、ワンテンポ遅れて)以上で会見を終わります。

大臣:(明るい声で)はいっ、どうも!

(大臣の退室に合わせ、ぞろぞろと10人以上の官僚が出ていくので、そのあとを追いかけて)

Q:す、すいません。事務の方でどなたが今の大臣の質問を受けていただけるんでしょうか?あれ?あれ?あれ?どなたになります?すみませ~ん。(うしろから呼ぶ声)はい。

官僚:適切な者に取材をしていただけるようにしますんで。ちょっと待っていただけますか?

Q:じゃ待っています。

感想を二つ述べる
1.大臣は会見で「もともとは法的には、多目的ダム法で進めている事業が今、中断している状況、それをどうするかという結論をつけるスキームを」と答えた。

しかし、大臣諮問によって始まったスキームは、言うまでもなく、事業を進めるかどうかではない。治水のあり方を根本から変えるため理念を変えるためのスキームだった。諮問大臣がぶれている。

河川官僚はダムにできるだけたよらない治水を諮問され、当然、見事に、事業を継続するかしないかというスキームにすり替えた。そして事業が継続できるスキームを作った。これがスタートであり、その抵抗に屈することなく政治主導で国民の視点で行政を改革することがこの政権に課せられた課題だったのにその能力がなかったことが露呈した。

大臣が無意識に「中断している状況、それをどうするかという結論をつけるスキーム」と解説してしまうほどに、官僚は、大臣の脳みそをコントロールしてしまうのだ。

2.多目的ダム法は、工期と事業費と、費用負担を決めるものであり、治水事業としての根拠法ではない。1997年以来、14年にわたる不作為により、作りかけの整備計画を宙づりにしたままどこの馬の骨とも分からない1万7千トンという数値をもとに、「検証」したことを放置することを、元官僚だった人がなんとも思わないわけが本当はない。だから、治水計画としてなんの関係もない特定多目ダム法にあたかも法的な根拠があるように見せかけた。人はとっさに話すことに、深層心理が表れる。この人は河川法の手続きが正当におこなわれていないことに気づいている。

政治家としての理念と良心にシンプルに耳を傾けて欲しい。

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自治体がリードする「ダムにたよらない治水」(ECO JAPAN)

国のダメダメな検証と、
兵庫県、愛知県の先進例をECO JAPANで書きました。

2011年12月20日
自治体がリードする「ダムにたよらない治水」
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20111216/110341/

是非3コマめ4コマメから、そのリンク先へ飛んでいってください。

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2011年12月19日 (月)

野田首相が見つめるべき時代の行方

17日、嶋津暉之さんも「国交省も水余りは知っている」と紹介していたが、「気候変動等によるリスクを踏まえた総合的な水資源管理のあり方について」研究会 が中間とりまとめをしていく過程(水が余っているので、今度は、気候変動による渇水(←豪雨災害は無視で縦割り議論)を新たなダム建設の理由にしようとした議論の過程)で、詭弁ばかりではなく、真実を物語るデータも第一回会合の参考資料(P4)↓に挿入されていた。

民主党公約を破って八ツ場ダム事業再開を決断すると言われ始めている一人、
野田佳彦首相が見るべきデータはこれ(↓クリックで拡大)。

Photo

こんな時代に新しいダムが要りますか?

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八ツ場ダム検証の虚構(嶋津暉之さんの分析)

“デタラメな検証は許さない!八ッ場ダム住民訴訟7周年集会”(2011年12月17日)の続きです。

八ツ場ダム検証の虚構 嶋津暉之さん
(八ツ場ダムをストップさせる市民連絡会代表)
YouTube (カワハラさん撮影)画像へ

内容 
1:00~有識者会議のスキームと流れ
9:00~東京都水道の過大予測、一都5県の水余り
11:30~国交省は本当は知っている水道用水の減少
15:00~最近の一番大きな観測データで計算した八ツ場ダムの効果
17:30~放置されている堤防
20:00~仮に八ツ場ダム事業を再開した場合

この方は自己宣伝しないが、かつて都職員として工業用水の節水指導を行い、
東京の水需要を抑えた人でもある。

その動機には彼が学生時代に調査に訪れた八ツ場ダム予定地(長野原町)の光景がある。今ごろになって始めて「地元のつらい思い」(新聞記事)を訴えて利権(動画)を漁る人たちの動機とは違う。

嶋津暉之さん(←2004年9月13日(月)に紹介したブログ)
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2004/09/post_7ddb.html

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2011年12月18日 (日)

恥ずかしくないですか(今本博建さんの戒めと提言) 

“デタラメな検証は許さない!八ッ場ダム住民訴訟7周年集会”
の続きを順不同に紹介します。

◆ダム検証:恥ずかしくないですか 今本博建さん(京都大学名誉教授)
YouTube画像 へ

学者は恐れるべきものは真理だけ
 ところがそうじゃない。恥ずかしくないのか
 たとえば明らかに水需要が減っているのに上がるということを
 言ってきた人が今シャーシャーと、活躍しているんです。
 社会的には隠遁してもらいたい。
 そういう方は国交省は大好きです」

1995年から現在に至るまでの河川行政改革の遅々たる歩みがどんなものだったか、あっと言う間の40分で理解できます。是非、最後まで見てください。

さすが関西人。ドッカンドッカン笑わせながら、お茶目かつ最も行動力ある発信をしている河川工学者。人として、歳を重ねても、こんなふうに成長し続けたい。

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水増しされた治水便益(梶原健嗣さんの解説)

昨日は「デタラメな検証は許さない!」 取材へ。これもメモがわりに。

順不同に、まずは、費用対効果が6.26という驚異的な八ツ場ダム(事業費4600億円)の便益がどのように算出されているのかを解説した梶原氏の報告から紹介します。

水増しされた治水便益~6.26のからくりをとく~
梶原健嗣さん
(八ツ場ダムをストップさせる東京の会会員)

YouTube画像 へ 文書はこちら (PDF)
(↑カワちゃん撮影画像へリンク/私も撮影してみたが今回はアングルに失敗 (^^//

梶原博士の分析によれば便益はこう水増しされている。
1.
堤防高があっても幅等を考慮して、その分、堤防が低い計算にして、氾濫が起きやすい想定にしている。
2. 堤防が一番危ないところではなく、破堤すると被害額が一番大きくなるところが破堤する想定にしている。
3. 一つの洪水で何カ所も破堤する想定で、上流で破堤して氾濫しても、下流地点の破堤による氾濫量がまったく同じ想定にしている。
4. 堤防は必ず、基部(一番下のところ)まで壊れる想定にしている。

全国の川でこのような便益計算が行われているが、その大元がこれです↓
治水経済調査マニュアル (PDF)

この問題については共産党の塩川哲也議員が質問主意書で野田内閣に質している
http://www.shiokawa-tetsuya.jp/torikumi/2011nen/t-11179.htm#1121

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魑魅魍魎の世界

昨日発売の週刊金曜日のタイトルが「核燃サイクルの魑魅魍魎」(12月16号)だが、
ダムを巡る世界も「魑魅魍魎」かつ「奇怪」で「混沌」としている。

八ツ場ダムを巡る自治体議員・国会議員たちの賛否にはそれぞれ「動機」がある。

たとえば、「推進」で出てくる
佐田玄一郎衆議院議員、小渕優子衆院議員、曽根弘文参院議員
(たとえばこんな報道にも登場↓
■決着間近 賛否で激動 2011年12月16日(朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581112160001
の動機を考える上では、支持基盤との関係が見逃せない。

国会質疑の映像もこちらにアップされているので見て欲しいが
(↓これら文字を追うのが辛い人にお勧め画像↑)

平成22年02月24日 衆議院国土交通委員会議事録

○中島正純委員 八ツ場ダム事業受注者からの政治団体に対する献金の一覧表。これは三年間でございます。最近の直近三年間だけで、群馬県の議員に対して四千九百二十五万円の献金がなされております。(略)落札率が九五%以上の件数が二百六十四件中百八十件あるということでございます。(略)群馬県選出の議員に献金をしている業者の工事の受注回数が非常に多いことがわかります。(略)番号三十八の南波建設株式会社、これは、群馬県の自民党県議会議員で、自民党群馬県連の幹事長南波和憲議員の奥さんが代表取締役を務める会社です。この会社は、平成十三年度から二十年度の間に二十一回も受注をしております。(略)

次に、資料二の一ページ目をごらんになってください。番号一のJV受注の中に入っている佐田建設、JV受注なので四社の合計ですが、十八億七千九百五十万円の受注をしております。この佐田建設は、自民党の佐田玄一郎衆議院議員の祖父に当たる元参議院議員佐田一郎さんが設立された会社で、平成十六年四月まで佐田玄一郎議員のお父さんが代表取締役をしていた親族会社です。

さらには、八ツ場ダム受注業者から、群馬県選出の議員に多くの献金が行っております。
 ここで総務省選挙部長にお伺いいたします。業者から、小渕優子衆議院議員が代表を務める自民党支部と小渕優子衆議院議員と関連が深い自由民主党群馬県ふるさと振興支部には、最近の三年間、平成十八年から二十年の間でどれだけの寄附がなされていたのでしょうか。(略)

同じく、中曽根弘文参議院議員が代表を務める自民党支部には、最近の三年間、平成十八年から二十年の間でどれだけの寄附がなされていたのでしょうか。

回答はそれぞれこちらの議事録(衆議院国土交通委員会2010年2月4日)とこちらの議事録(衆議院国土交通委員会2010年3月5日)でどうぞ。

しかし、魑魅魍魎は自民党だけではないことがこの間の取材で見えてきた。

■12月16日号の週刊金曜日のアンテナのタイトルは
元建設相技監と国交相元秘書の暗躍
八ツ場ダムダム中止公約を蝕む古巣人脈 ★
■そして↑この件を前田大臣に尋ねた件が↓
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-f0dd.html 
(2011年12月16日国土交通大臣会見メモ)
■さらに、上記★のときに取材に応じてくれず、推進の背景が不明だった一人(だから大臣に聞いたのだが)議員本人には16日に突撃取材をし、その背景が分かりましたので、どこかで続報できればと考えています。

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2011年12月17日 (土)

政治が夜作られるってこういうこと?

政治は作られる」という言葉があるが、
作っているのは「卑怯な匿名政治家」と「馴れ合いの記者」ではないか。

昨日午前の国交大臣の定例記者会見の後、
午後2時半から民主党の国土交通部門会議の頭撮りと
その後の座長・松崎哲久衆議院議員の記者ブリーフィングへいった。

松崎議員のスタンスと私のスタンスは違うが(←これはどうでもいいことだが)、
個別取材も逃げることなく、
ブリーフィングでも部門会議の内容を尋ねる記者の質問に、
聞けばしっかり答えてくれるので高く評価している。

(この辺の周辺取材については昨日発売の週刊金曜日の金曜アンテナでどうぞ)

その真逆で、なんだこりゃ?とひっくり返りそうになったのがこれである。

■共同通信 八ツ場ダム建設再開へ
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2011121601002370/1.htm
それを使ったと思える
■産経新聞 八ツ場ダム建設再開へ 22日にも決定 民主党公約と逆行 12.17 01:05
http://sankei.jp.msn.com/politics/topics/politics-14779-t1.htm?google_editors_picks=true&google_editors_picks=true

「死の町」発言でやめる必要がなかった経済産業大臣が辞めさせられたり
「犯す前に、犯しますよと言うか」との防衛省沖縄防衛局の発言を正々堂々と
報道しようとした地元紙を「出入り禁止にしますよ」と、局職員が脅したり
何かと問題があるのが「記者懇」「オフレコ発言」といいながら
ときに「匿名によるリーク」「情報操作」として使われる。

上記の報道もこれだなぁと思う。「政府首脳は同日、記者団に

国会議員である限り、政策の行方を左右する発言にオフレコは許されない。
そういう議員は去るべきだし、
そういう政治家に利用される記者が世の中をダメにする。

裏の闇の社会がどうであれ、
昨日の時点での国土交通部門会議のこの件に関しては、
読売新聞東京新聞 の報道が正確だ。

それにしても首脳って誰でしょうか?

今日はこれに行って来ます↓

“デタラメな検証は許さない!八ッ場ダム住民訴訟7周年集会”
http://yamba-net.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=1451
日時  2011年12月17日(土)13:30~16:30〈13:00開場〉
会場  全水道会館 4階大会議室
    JR水道橋駅 東口(お茶の水寄り)徒歩2分
    都営地下鉄三田線水道橋駅 A1出口 徒歩1分

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霞ヶ関、永田町、虎ノ門(行き着けず)、新橋の日

朝から国土交通大臣定例会見へ。国会開会中に開催されていた時間をめがけてすっ飛んで行ったら10:50始まりだった。ドトールのアイスコーヒーを飲みながら、某誌の原稿を省内のベンチで直して出動。

さて、前田大臣。結構、ジェントルマンだという印象を持っていたが、ジェントルに質問をはぐらかされ、どこまではぐらかすのか分からないので途中で遮らせていただいた。

「地すべり」で、移転しなくて済むはずだった居住地域の人々までが、ダム湛水試験が始まった後、居住不可能になって移転させられ、国が敗訴した大滝ダムのことを「砂防ダム」として役に立ったと回答したくだりで唖然。法定計画のことを聞いているのに有識者に意見を聞いたと、まったく関係のないことを答える・・・。困った。

先日の会見は高速道路推進、今日は新幹線推進、なんというか、今の民主党は濡れ手に粟というか、官僚に踊らされながら、自制心を失った子どものように利権に手を突っ込んでいっているという印象を受ける。以下、本日の会見メモ(乱雑、八ツ場ダムのみ抜粋)。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2011年12月16日国土交通大臣会見メモ

他紙記者:八ッ場ダムについて。前原政調会長が国土交通省は手心を加えることがあると。八ッ場ダムをやめた場合の生活再建の法律を作っていないからそう思われるのだと言っていますが。

大臣:直接お聞きしたわけではないが1万7千トンの議論があるのは承知しいています。1万5千が1万7千になったのではないかとそういう話しでしょ?それはもともと利根川の大首都圏の河川整備計画がない。要するにその程度なんです。全国の直轄河川を比べていくと、直轄河川も随分、安全度において濃淡があるが、だいたい2,30分の1から70分の1の安全度なんですね。整備計画がないままに、どの程度のところを設定するかというのが、だいたい50分の1とか、当時、40分の1とかその程度で、1万5千トンということだったらしいんですね。だけど首都圏の中の一番重要な得意な流域なんですね。それで全国直轄が目指している中で一番高い70分の1ぐらいを目指そうということで1万7千と、この現状には疑義があったので学術会議に比較検証してもらったところ、妥当だと。それをなかなかまだ広くご理解していただけてないのかなという感じ。

さらに申せば、さらに申せばですよ。この利根川流域というのは、ようは利根川から荒川から、全部、江戸川に流れていたわけですね。だから○○のときには昔の○は洪水は常態化していたところ。それを随分東へ東へ持っていって今の利根川ができた。荒川利根川ができあがったのは昭和に入ってからなんです。私も調べたことがある。初めて国会にあがったときに水源税という日本の森を山を守ろうというのはその当時からあった。私はその理論構成を随分した。なんと、その当時比べてみたら、明治大正時代の国家予算の5%ぐらいを治水に、軍事費よりも多いくらい使った。それで荒川放水路というのが昭和にはいってできた。利根川、荒川の非常に危ないところなんですね。それをえいえいとしてやってきた。そういう堰堤がある。だからどうしても安全度というのは高めなければならんというのはある。

Q:今、大臣がおっしゃった日本学術会議に検証してもらった1万7千トンというのは間違いで、2万2千トンがおかしいのではないかということで検証が始まったということですので、その認識をちょっと改めていただけないでしょうかという点が一つと、関連で民主党のマニフェスト違反となるかどうかということがこの八ッ場ダムについては重要だと思うんですが、党内で継続であるという意見を出されたお一人は沓掛哲男さんという建設省の技監だったかたで、もうお一人は大西孝典さんという奈良県の大滝ダムの水没地のご出身ということで、大臣の元秘書の方だと思うんですが、この二人が「継続」するということで民主党のマニフェストが左右されることが一つあると思うんですが、この受け止めをお願いしたいんですが。

大臣:学術会議というのはモデルについてですから1万7千トンじゃなしに基本高水の2万2千トンを含めての全体のモデルということで、評価をされたということです。1万7千というのは私が申し上げたのは、今言ったようなことで安全度を70分の1から80分の1にあげた場合にこの学術会議が出されたモデルをつかって流出計算をすると、だいたい1万7千トンぐらいに対応するというふうにいっております。

それから今固有名詞が出ましたが、そこについては言及しませんが、やはりそれぞれが今私がちょっと、まだ結果を申し上げておりませんが、最終決断は政府で決めるわけですがまだ申し上げていません。利根川の一般的な流域の特性みたいなことを申し上げましたが、私も多少知っているもんですから申し上げた。そうやって専門的に御存じの方はその立場にとって、その方の良識に沿って、いっておられるわけであって、元どうのこのだというのは偏見だと。

他紙記者:??(席遠く聞き取れず)

大臣:来週の早い時期に結論を出し・・・、こちらの調整会議ですか?それは党から結論があがってきてということですから、もちろん精力的に準備は進めていますけど。

Q:大滝ダムについてなんですが、2002年に完成予定で地すべりが、国会でも問題にされて建設省の方で問題ないと言っていたのが結局おきて今現在2011年でも湛水試験中で、これから先もそれで収まるかどうか分かっていない状態です。八ッ場ダムも同じように地滑りが湛水されるにつれ、起こるだろうと予測され、国会でも指摘されています。もし仮の話ですが大臣がご自身で継続を判断された場合、そして今後、着工して、湛水して地すべりが起きていった場合、どなたが責任を取られるのか、官房長官なのか、大臣なのかどちらなのか、今ここで明言しておいていただけないでしょうか。

大臣:ご指摘ですがね、たとえば、私自身はダムによらない治水は追求しているんですよ。今でもずっと。利根川についてはさっき申し上げたように流域の非常に危うさみたいなものがあるもんですから、ちょっとでも安全度、短期的に安全度を増すことができるようなことが重要だと思っているんですよ。まだ結論をだしていないが。今ご指摘の地すべりの話がありました。

実は私も、大滝ダムの流域に五条というところがあります。和歌山県との県境に、そこに私の実家がある。子どものときから吉野川で泳いで育っているんですよ。だからやっぱりここはダムができてどうかなと思っていました。しかし、実は昭和34年の伊勢湾台風というのは、あの流域というのは大変な災害で犠牲を出したんですね。それに対してどうしてもあのダムが必要ということになった。実はこの12号台風があったときに、あの大滝ダムのちょっと上流側、左岸側で深層雪崩がありまして、伊勢湾台風のときに土砂崩れがありましてね。土砂ダムが決壊して下流に多大な被害があった。今回、たまたま大滝ダムができて、湛水実験を、地すべりの対策をやったところで湛水をしようとしていたところ。そこにこの大土砂崩れがあった。まったく下流に人命被害がなかった。そういう意味では、一種の砂防ダムのような機能を果たしたなという印象は思っております。

それから八ッ場ダムについては、これは事務次官を長とするタスクフォースというのが作っていただいて、危機管理の専門家であったり、失敗学の畑村洋太郎先生なんかもご意見をいただき、さらには火山の先生、地質の先生のご意見を開陳していただき、ただしそれで八ッ場がどうこうということではないんですよ。3.11のああゆう想定していなかったような大自然災害と言いますか、自然の○○が加わったときにどうなるのかと考えておく必要があるのか、というようなことをいろいろな角度でみていただき、資料も決定的に集め、これは河川局と遮断をしておりまして、決定的に。ダムがひっくり返って崩壊するというようなケースにしても外国のケースなど調べてもらっている。あるいは大土砂崩れがおきた結果どうなったかということも調べてくれて、あるいは火山が大爆発をした、大爆発を事前に察知して、これはアメリカのケースで、ワシントン州だと思うが、水位を下げておいたために、その泥流を受け止めて下流に被害がおよばなかった。いろいろなケースを調べてくれています。そういうものを含めて資料を整理して有識者委員会で、それはどう考えるかという判断ではなくて、専門家としてどういうところが。。。というコメントをつけてくれています。

Q:それを踏まえた判断をされると思うんですが、判断が大滝ダムのときにように。あのときも有識者会議が開かれた結果、継続されて、結局、16倍にも事業費がふくらみました。ですので、伺いたいのは大臣が判断するのか、官房長官が判断するのか。

大臣:それは大臣です。

Q:それでしたら、もしも着工して、地すべりが起きて、今4600億円ですが、それがさらにふくらんでいくということになりましたら、大臣はどのような責任を取られるんでしょうか。

大臣:要するに命が大事です。今度の大滝ダムも、私も、ダムのないような治水の方法がないのかということはずっと頭の中にありました。結果的にはダムができた。実は今回、見事に想定していなかった。このダムは砂防の役割なんて大滝ダムは考えていなかった。しかし、実際には、昭和34年の伊勢湾台風と同じような紀伊半島の。。。2000ミリもふった。大台ヶ原で2000ミリその下流が大滝ダム、そして大地すべりが起きた。そしてダムがそれを吸収した。下流に被害がなかった。そういうこともあるんです。そういうことも含めてトータルで、一万年先ぐらいまでというわけにはいきませんが、やっぱり3.11の東日本大震災の劇力はあるんだということを頭に入れて最終的に判断するのは、大臣しかいない、そういうふうに思います。ですから、どういう格好になったとしても判断した大臣の責任になります。

他紙記者:スケジュールについて
大臣:私はいまのところ、明確にしておりません。要するに22年度予算に反映させると。3代の大臣が公約していますし、そのスキームを作ったのは前原大臣です。言ってみれば国交大臣の民主党政権の国交大臣の公約ですから、それが守られるようにしたい。

他紙記者:前原さんの判断が間に合わなかった場合は、
大臣:いやいやそんなことはない。前原さんは、その辺、よく御存じですから、しかも、政策のトップの責任者ですから、予算だって、調整して、最終的に、。。それは前原さんはお考えになっていると。

Q:さきほど大臣がおっしゃったように河川整備計画については正式なものがありませんし、1.5万トンというときに藤岡市が了承していないということでできていません。1.7万トンは誰もいままで聞いたことがなかったものが突然でてきたものです。河川整備基本方針の方は、検証があった結果、国交省が正式な利根川水系河川整備基本方針として出しているのは2.2万トンが書き込まれていますが、学術会議の結果、その数値も変わっています。要するに河川整備基本方針も河川整備計画も正式にオーソライズされたものが存在していないという状態です。その状態で下位計画であるダム事業を進めるということについて非常に行政手続き的にどうなのかと思いますが、ご見解をお願いします。

大臣:あらゆる施設、政策で機能がアップした暁に安全度があがるからいいわけですね。ダムの他に拡幅するだとかあるいは堤防を強さに問題はある、利根川流域は、相当あちこちで壊れている。江戸川では堤防の地すべりを起こしている。だから今の段階では相当の安全度、上流から下流まで機能を果たしてくれないと破堤しますから、そういう意味では堤防の強化をどうあげていくかということについては、どんな検討がなされているのか、今すぐ実行して、効果がでてくると確証が出てくるものはなかなか難しい。それから遊水池、これは効果的、守るべき都市部の遊水池と昭和までやったと、たとえば我孫子ですか、上流側には広い遊水池、これ民地ですよ。・・・・それから荒川ゴルフ場とか、いっぱいありますね、全部民地なんですよ、遊水させるための、それで私は国家予算の5%としてはそれぐらい軍事費より多いぐらい、それぐらい首都圏の利根川は低湿地が危ないということで一生懸命やってきた、その表れが民地でも広く囲って遊水池にして、そのかわり農業をやっておられる。そういうこともやる。ダムにたよらない治水を希求してきているんですね。私もそういうものを利根川の基準点近くでできないのか、そういうことも考え、ダムに頼らない治水をとにかく模索していこうと、それが民主党の政策の考え方だと。

Q:いえ、行政手続としてどうかです。法治国家ですから、行政は法律に基づいて事業を行わなければなりません。その法定手続きが二つともうやむやなまま進めて禍根を残しませんかと、そういう趣旨です。

大臣:それはあなたが指摘される法律手続きの解釈がどういうことか私は存じませんが、その法手続も含めて、専門家が随分いろいろな観点から検証してきた。さらにそれを事業評価監視委員会というそれこそ行政手続を経て第三者委員会、そこにかけてその結果も出ている。それがその経緯を含めて、一都五県の自治体の方々からする地方自治法関係やいろいろなことがあるでしょう。それも含めて検討評価監視委員会だとか、それをさらに有識者委員会をかけて、社会科学系の専門家もいた。そのプロセスをすべて検証していただいたんで、私はあたなほど行政手続きに詳しくはないんですが、そこはそのプロセスに瑕疵はないと思っています。
~~~~~~~~~~~
メモは以上。

ところで、・・・「法手続」など有識者会議は検証などしていない。
そんな役割はどの有識者会議にも与えられていない。彼らの仕事はプロセスを追うことではない。事業の中身である。

1964年にだったら八ツ場ダムは役に立ったのだろう。↓
http://www.mlit.go.jp/river/trash_box/paper/pdf_japanese/9.pdf 
しかし今は、その50年後である。

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2011年12月16日 (金)

八ツ場ダム政策決定者達への問題提示(治水)

こちらに続く第二報です。

国土交通大臣 前田武志様
民主党政調会長 前原誠司様
八ツ場ダム等の地元住民の生活再建を考える議員連盟会長 川内博史様

2011年12月15日
まさのあつこ(ジャーナリスト)

国交省回答についての問題<第二報 治水について>

部門意見と議員連盟等意見に対する国土交通省の考え方(2011年12月12日)を拝見しましたが、その回答には大臣諮問および中間とりまとめと整合していない点が散見されます。すでに各方面からの指摘があることと思いますが、「部門意見(4、5、6)」「議連等意見(八ツ場ダムの治水効果)」に対する国交省の回答に見受けられる問題点を指摘させていただきます。

国交省は回答において部門意見については「河川整備計画相当目標流量は17000m3/s」としてその考え方を説明し、議連等意見には「コストを最も重視する」「時間的な観点から見た実現性を確認することが必要」「10年後に最も効果を発現していると想定される案は「ダム案」と評価している」等説明されています。この前提には、「中間とりまとめ」第一章において「河川整備基本方針と整合性のとれた中期的な整備目標を持つ河川整備計画が定められ、その目標に対する治水安全度の確保と災害軽減を図るための事業が実施される」ことが置かれています。

しかし、利根川水系では1997年河川法改正以来、河川整備計画が未策定なままです。関東地整は2006年11月に策定作業を始め、2007年1月10日から関係住民の意見募集を行い、公聴会を2,3月に行いましたが、募集意見に対する回答は2008年5月23日でした。その後、手続は止まったまま5年が経過しています。したがって、八ツ場ダムを検証するにあたっては、克服すべき問題が多々存在しています。

1. 八ツ場ダム事業の根拠となる河川法に基づく法定計画が存在していません。法定計画を定めるよりもまえに、「ダム検証」において先に「目標流量は17000m3/s」が提示され、もしも八ツ場ダム事業が推進されれば、ダムありきの目標流量が固定化することとなり、本末転倒です。河川整備計画があってのダム事業であり、この手続の転倒を行政手続として許容することは今後の河川行政に許されざる禍根を残します。なお、この点を関東地整局の有識者会議座長に指摘した際には、「関心がない」との回答でしたが、国土交通大臣、民主党政調会長、議連会長におかれましてはけして「関心がない」で済まされるべき問題ではありません。

2. 1997年改正法には「経過措置」として、河川整備計画が策定されるまでは、旧法に基づく「工事実施基本計画」を見なし河川整備計画と見なす規定がありますが、利根川水系の場合は、一度は整備計画策定作業が始まり、今回、突然提示された「河川整備計画相当目標流量は17000m3/s」とは違う「15000m3/s」が関係資料に提示されていました。その不整合についても説明がありません。

3. 当時の河川整備計画原案は、関係市町村への照会も行われています。当方の取材により、この案に含まれていたダム再編事業に伴う下久保ダムの水位低下に対し、観光などの観点から藤岡市が反対していたため、成立の見込みもなかったことが判明しています。今回の「河川整備計画相当目標流量17000m3/s」もしくは「15000m3/s」とダム再編成事業との関係も、自治体や流域住民に知らされていないのであれば、現行河川法に反しています。また、下久保ダム建設や運営に協力してきた自治体との合意形成を軽んじてきた関東地方整備局による不作為で、すでに法改正から14年、策定作業開始から5年が経過してなお河川整備計画が存在しない状態はいつまで続くのでしょうか。ダム事業を決定する以前に、河川整備計画を確定させることが先決ではないでしょうか。なしくずしで、国内最大級河川の河川整備計画が既成事実化されることは、河川法史の汚点となります。

4. 「時間的な観点から見た実現性を確認することが必要」とされていますが、法定計画策定における時間管理の実績を見ると、ダム建設に固執するあまり、時間管理を忘れ、住民の自助、共助といった新しい治水への発想転換が疎かになったと言わざるを得ません。今回のダム検証について第一報でお知らせした利水に関する問題でも後ろ向きであるのは同様にダム固執によるものではないでしょうか。

5. 実現性の観点からは、もう一つの問題があります。今後の治水対策のあり方に関する有識者会議(2011年12月1日開催)配付資料0「八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討報告書」(*P.149)では、八ツ場ダム事業の予定地では未買収地が1割以上あります。しかし、現地で聞き取り調査を行えば明白である買収の困難な共有地等があるという重要な情報が欠如しています。記載の欠如が作為であれ、不作為であれ、このことは重大な問題を引き起こすことが予見されます。特定多目的ダム法で定めた基本計画では工期は「2015年」となっており、この未買収地と本体着工の関係を考えただけでも、基本計画変更の必要性は明らかです。「10年後に最も効果を発現していると想定される案は「ダム案」と評価している」と回答したことを見ても、あと3年では完成しないことは国交省でも予見されていると考えられます。また工期遅延3年と増額が記され(*P.76)、事業費増額分も記されています。しかし、関係自治体はこぞって増額には反対をしており、その場合は、基本計画の変更は成立せず、八ツ場ダム事業の根拠は河川法にも特定多目的ダム法にも存在しなくなります。
*http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tisuinoarikata/dai20kai/dai20kai_siryou0.pdf (←重いです)

以上の点から、八ツ場ダム検証は、検証の前提が整っていないと言わざるを得ません。それは、1997年以来の関東地方整備局による怠慢と不作為によるものであり、ダムにたよらない新しい治水概念に到達する以前に、最低でも1997法に基づく手続を完了させることが必要であると考えます。

追伸 

国土交通大臣 前田武志様
公文書管理法第2条4項「この法律において「行政文書」とは、行政機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書であって、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして、当該行政機関が保有しているものをいう」に基づき、この文書を「取得した行政文書」として、組織として共有管理してくださいますようお願い致します。

民主党政調会長 前原誠司様
ご多用と存じますが、第一報と合わせて、政策調査会の部門会議において、この問題点についてのご議論をお願い致します。

八ツ場ダム等の地元住民の生活再建を考える議員連盟会長 川内博史様
ご多用と存じますが、第一報と合わせて、議連等において、この問題点についてのご議論をお願い致します。

~~

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八ツ場ダム政策決定者達への問題提示(利水)

民主党の国土交通部門会議が出した意見書と八ツ場ダム等の地元住民の生活再建を考える議員連盟が出した意見書への回答をこの会見後に入手しました。たったこれだけの文書が双方向にやり取りされることで、非常に粗っぽい国交省の仕事が浮かび上がりました。

問題は数多ありますが、「必要か必要でないか」つまるところはその1点にかかっています。可能な限り公平に分配すべき税金(借金)を使った「公共事業」として辻褄が合うか、個々の取材では間に合わないと思い、再度、提示しておくことにしました。重要事項なので公開させていただきますとお伝えしています。(以下に張り付けた個々のデータはクリックすると大きく見えます。こちらhttp://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tisuinoarikata/dai20kai/dai20kai_siryou4.pdfからの切り張りですが、このPDFデータは大きく(660ページ)ダウンロードに時間がかかりますのでご注意ください)

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国土交通大臣 前田武志様
民主党政調会長 前原誠司様
八ツ場ダム等の地元住民の生活再建を考える議員連盟会長 川内博史様

2011年12月15日
まさのあつこ(ジャーナリスト)

国交省回答についての問題<第一報 利水について>

部門意見と議員連盟等意見に対する国土交通省の考え方(2011年12月12日)を拝見しましたが、その回答には大臣諮問および中間とりまとめと整合していない点が散見されます。
その一つとして、「部門意見(12水需給計画の点検)」「議連等意見(2利水の問題点について)」に対する国交省の回答に見受けられる問題点を指摘させていただきます。

国交省は「検討主体は、利水参画者に対し、ダム事業参画継続の意思があるか、開発量として何㎥/sが必要か、また、必要に応じ、利水参画者において水需給計画の点検・確認を行うよう要請する。その上で、検討主体において、(略)必要量の算出が妥当に行われているかを確認する」と回答しています(略されたところに、「上水であれば人口動態の推計など」とありましたが)。これは中間とりまとめ第8章「利水等の観点からの検討」における単なる「点検」であり、第9章「総合的な評価の考え方」に基づく総合評価は行われていないことが見落とされています。有識者会議による見落としには原因があります。
関東地方整備局における10回に渡る「八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討」の場では、水需給計画の点検・確認に使った資料の概要しか提示されていません。たった一回開催された「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」では6~7キロある読み切れるわけがない大量の資料が一挙に提示されました。その一つが660頁に渡る資料4「八ッ場ダム建設事業への利水参画継続の意思の確認等について(照会)」に対する関係利水者の回答」(http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tisuinoarikata/dai20kai/dai20kai_siryou4.pdf)です。

この資料によれば(水需給計画が今回の検証のために新たに行ったものではない問題は横に置くにしても)、水需給計画と人口動態の推計を単に「点検・確認」しただけです。その後に最も重要な検討主体による評価が行われていません。「第9章 総合的な評価の考え方」では「新規利水、流水の正常な機能の維持等についても、洪水調節における総合評価の考え方と同様に目的別の総合評価を行う」とされています。点検の結果、新たな水需要があるかどうかという総合評価が重要であるにもかかわらず、それが行われていません。
「ダムにできるだけたよらない」観点から総合評価(いわば、常識的な判断)をすれば、利水の観点からは「ダムにたよる必要がない」と総合評価されることが妥当であろうと考えられる事業者資料がありますので、それを抜粋します。

「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」12月1日資料4「八ッ場ダム建設事業への利水参画継続の意思の確認等について(照会)」に対する関係利水者の回答」(何故か肝心のデータはオンライン上では見えず、ダウンロードすると黒字に白文字でみえにくく表示されます)(http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tisuinoarikata/dai20kai/dai20kai_siryou4.pdf

●埼玉県からの提出資料(P.1~94)の一部です。「点検」(8章)の後、「総合評価」(9章)をした場合、「ダムが必要である」と言えるでしょうか。( )内は当方のコメント

P.14 平成19年12月「埼玉県長期水需給の見通し」

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P.15

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P.16
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p.36進む雨水利用

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P.55 埼玉人口  (なぜか重要なデータはオンラインで見えず、ダウンロードすると真っ黒です。是非お確かめ下さい。↓)

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●東京都からの提出資料(P.95~114)の一部です。「点検」(8章)の後、「総合評価」(9章)をした場合、「ダムが必要である」と言えるでしょうか。

P.105 給水人口

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P.108

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●千葉県からの提出資料(P.115~216)の一部です。「点検」(8章)の後、「総合評価」(9章)をした場合、「ダムが必要である」と言えるでしょうか。

P.117(黒塗り資料です。何が隠されているのでしょうか?)

P.124 (この予測、非科学的ではないでしょうか?)
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P.70 P.127~128(余談メモですが、埼玉県も千葉県も八ツ場ダムには河川法に根拠がないことをご存じです)

P.147

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● 茨城県からの提出資料(P.217~271)の一部です。「点検」(8章)の後、「総合評価」(9章)をした場合、「ダムが必要である」と言えるでしょうか。(人口が増え、一人あたりの給水も増える・・・点検を鵜呑みにしただけでは評価とは言えないのではないでしょうか?)

P.238

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● 群馬県からの提出資料として(P.273~660)以下の1頁以外は、なぜか千葉県の工業用水水道データが黒いデータ(オンラインでは見えないデータ)で挿入されています。

群馬県データは以下の1頁のみです。
P.273

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群馬県は、「点検」(8章)データは存在していません。
このまま「総合評価」(9章)をした場合、「ダムが必要である」と言えるでしょうか?

以上の例に基づけば、利水に関する部門意見と議員連盟等の意見に対する国土交通省の回答(2011年12月12日)のように、群馬県以外では、既存データによって点検確認されたとはいえますが、群馬県では行われておらず、また、全1都5県のデータをもとに検討主体が総合評価を行ったとは言えません。

また、「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」においても「利水」についてだけでも660頁にわたる資料を評価できたとは考えられず、むしろ、中間とりまとめに沿った検証が行われたかどうかを確認する「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」に対し、資料の大量提供による情報隠しにより、ダム検証を不可能にさせたと考えられます。
以上が第一報です。

追伸 国土交通大臣 前田武志様
公文書管理法第2条4項「この法律において「行政文書」とは、行政機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書であって、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして、当該行政機関が保有しているものをいう」に基づき、この文書を組織として共有管理してくださいますよう、お願い致します。

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2011年12月13日 (火)

12月13日取材メモ

12月13日大臣会見 国交省記者クラブ
(八ッ場ダム関連のみ)

Q:12月1日の有識者会議で、八ッ場ダムの効果について、最小で30センチ、最大で60センチ水位が低下すると関東地整が言っていたと答えているが、以前、関東地整に取材したときにそのような計算はやっていないと。また、最下流の江戸川区では低減効果はないと。検証には情報の正確性が必要だと思うが、お確かめいただけないか。

大臣:それは確かめましょう。

Q:栃木県知事が352名の命が失われたと。八ッ場ダムとは関係ない地域がない。パブコメで出した。その見解「関係地方公共団体からなる検討の場」に対する意見については、検討主体としてコメントする立場にございません。と正確性は必要なので確認していただけないか。

大臣:江戸川は専門家の方でしたでしょうか、工事事務所の方でしょうか。

Q:職員の方です。

大臣:利根川流域全体のいろいろな複雑な検討をやっておりますから、そういうことを承知した上でお答えかどうかはわかりませんが、定性的に言えば、低減効果というのは、最上流からはじまって、ずっと延々と多分何百キロあるんでしょうか。ずっと下ってきて、しかも、関宿で分派するわけですから。そして江戸川になる。しかも海の近くになるとこれは海水面でゼロになる。そういう意味では下流に行くに従って特に江戸川という海に近いところでは効果は低減するのは定性的には言える。こういうふうに思います。

キャスリン台風についてもこれもちゃんと確認をさせます。定性的に言えば、キャスリン台風のあのとき吾妻川流域といういか八ッ場のときにはあまり雨が多くなかった。むしろ栃木県群馬県の東とかあちらの法に大量の豪雨があっての洪水でありましたから、洪水の性格から言うと、栃木県側に大きく被害があった。渡瀬遊水池とのところでくだってきたところで破堤して、それが江戸川区も含めて大きな被害を及ぼした。

Q:江戸川では被害は1名だけでした。

大臣:浸水という意味では。あの当時であっても浸水の予想、待避、避難、こういったものでもうまくいけば、被害は最小限に止まるわけでございます。それが東日本の教訓ということになるかと思います。だからハードである一定の外力に対してはなんとか抑える。それを越える場合には、人命が第一ということでソフトの防災を含めて、人命第一で人の命を守っていくのが防災のあり方だ。そういうふうに思います。

Q:八ッ場ダムについて。前原政調会長が与党側の対応として、疑問点への回答がない間は着工容認できいないと言われましたが、国交省としての回答の作業の進捗状況はいかがでしょうか。

大臣:すでに具体的な疑問点というのは、官房長官経由で受け取っていまして、それに対する回答を製作して、党の方に提出しているところなんですね。なるべく早くご意見を伺い、こちらからもご説明する機会にしたいと思っています。

Q:法定計画との関係ですが、八ッ場ダムの法定計画といいますと、河川法に基づいて基本方針はできていますが、河川整備計画はできていません。今回は相当ということで、1.7万トンという数値が出ていますがこれは2005年に出ていた河川整備計画案で1.5万トンと出ていましたので、齟齬があるわけですが、法定計画としての妥当性、正当性がないのではないかというのが一点。それから特ダム法に基づいて基本計画が工期と事業費総額を定めていますが、検証の中で、工期も伸びるし、総額も増額になると書かれていた。この法定手続、河川法の手続と特ダム法の手続はどのようになさいますでしょうか。予算をつける前に決着をつける必要があると思いますが。

大臣:手元にないので、正確なことをお答えできませんが、そういった趣旨のことも質問の中に入っていたと思うんですね。特ダムの方については1都5県が関わっているわけですから、計画を変更するときには議会の承認を得た上で、知事さんの了解が必要だとこういうことになっているはずなんですね。
これは今までのプロセスの中で精査をして、地質調査などして概要を具体的に精査していく中で、工費があがったりすることがあるのは承知をしていまして、了解を得ているんだと私は思っている。了解を得ていないと計画は・・。

Q:検証の議事録を読んでいただきたいんですけれども、検証の場で検証の場の幹事会で、各都県全部がですね、増額には応じられないということが言われています。法律に基づけば増額については1都5県の了承がいりますので、そこは動かなくなります。

大臣:それはこれからの協議を通じてということになるんだと思いますね。

幹事社:大臣は予定があるので最後の一問

Q:党の方の調整なんですが、これは回答はすでに提出済みという理解でよろしいんですか。それと意見調整なんですが、目処としていつ頃までにどういう形で調整するのか。

大臣:提出はすでにしておりまして、したと思うんですが、昨日全部、回答はあらあら。
そして今の党の方の政策調査会はあらゆるものが集中しているので、なかなか日程が取りづらい。いずれにしても私がどういう判断をすることになったとしても、どういう結果であれ、予算に反映させなければならない。

Q:前原さんとお会いしてないですよね。
大臣:そうですよ。

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2011年12月11日 (日)

12月7日八ツ場ダム(霞ヶ関)取材

12月7日、今後の治水対策のあり方に関する有識者会議を取材。

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審議開始前。いつもながら、審議のテーブルと記者席の間に鼠色のスーツを着た河川官僚たちの壁が分厚く立ちはだかっている。(常識的には、事務方は後ろで記者席が前だと思うのだが、)

この会議を含め、国交省関東地方整備局と本省は
猛スピードで大量の資料を吐き出す「高速紙爆弾作戦」
3つの“有識者”会議の目をくらませている。

①「八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)」に対する学識経験を有する者の意見聴取の場(平成23年11月4日開催)
隠れ蓑  紙爆弾

②関東地方整備局事業評価監視委員会
■平成23年11月22日(月)開催 第5回

http://www.ktr.mlit.go.jp/shihon/shihon00000072.html
隠れ蓑  紙爆弾 

紙爆弾 八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討状況について

「八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討」第10回検討の場(幹事会) 配付資料

社会資本整備審議会 第四十四回河川分科会 配付資料

■平成23年11月29日(火)開催 第6回
隠れ蓑 紙爆弾 
その一つ 「費用便益比算定」資料だけでも101頁ある。↓

http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000050178.pdf
紙爆弾を一挙に落としまくり、ダンボール2箱分はあるであろう資料と共に検討主体(=関東地整局)としての対応方針が出されると、にわかに意見が次のようにまとまった。http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000050142.pdf
これを受けて、翌日、対応方針(案)として、
八ッ場ダム建設事業については「継続」することが妥当であると考えられる』と関東地整としての見解が出た。

③今後の治水対策のあり方に関する有識者会議
■12月1日
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tisuinoarikata/dai20kai/index.html
隠れ蓑 超大型紙爆弾 

■12月8日
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tisuinoarikata/dai21kai/index.html 
隠れ蓑  紙爆弾 

つまるところ、①②③の3つの会議は 
うるさい住民をシャットアウトしながら、
3つの「有識者会議」を重ねたことによって、
多様な意見を伺いました、という外堀を埋めるために利用されている。

これこそがこの検証スキーム↓の肝なのだ。
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000046081.pdf
自分の手を汚さずに、3つの「有識者」会議に八ツ場ダムの継続を言わせたことにする。

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12月6日八ツ場ダム(永田町)取材

重要な局面にもかかわらず、
取材活動に使う時間を(心底後悔することが分かっていながら)
極端に削らなければならない日々が終わった。

この間、八ツ場ダムについては、すでに新聞TVが伝えているので、
私がいまさらブログを書くまでもないが、写真の整理を兼ねて
今後、原稿に使っていくモチーフをいくつか共有しておきたいと思います。

12月6日夕方、前原誠司政調会長の定例会見に行きました。
公務員制度改革やら一川・山岡政局やら質問がなされる中、
以下、2つ聞いて、2つ答えが帰ってきました。

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Q:本日の民主党の八ッ場ダム問題分科会の中では是非を判断しなかった。
今後、部門会議、役員会の中で、踏み込んだ決定をなされるのかが一つ。

Q:国土交通大臣時代にダムにできるだけたよらない治水ということで、ダムを推進してきた方々に依頼をして(検証)スキームを作り、結果的には水余、過大な洪水予測を是として、コスト比較で八ツ場ダム有利ということになりつつある。政治側が命じたダムにできるだけたよらない治水が、学と官のスクラムに負けてしまったのではないか。今後、どのように政治的意志、決断を発揮されるか?

A:二点目についてはそういう決断を下されるのは時期尚早ではないか。

A:一点目については、分科会で議論されて部門会議に上がり、幹部会に上がった段階で判断をしたいと思います。

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