これが「無血革命」だったのかどうかは、
1年後にはもうすでに一つの歴史となって見え始めているはず。
日本には未だにない「国民のためのツール」がある。
前回、自民党が下野したあと、情報公開法だけはできた。
それとはセットであるべきだった公文書管理法ができたのが今年6月。
たとえば、もう一方のセットである「会議公開法」はまだない。
新政権がどこまで国民に支持され、どこまで続くかは、いわば、
国民のための当たり前の「民主主義」のツールを、
どこまで揃えることができるかにかかる。
国の運営に参加したいと思う国民が十分に参加できるための土台。
●立法府への参加●
たとえば、公職選挙法の改正。既存大政党に有利で新規参入をはばむ、
多くの国民が気づいていない細々したハードルはたくさんある。
(たとえばポスター貼りとか選挙ビラの証紙貼り・・・。
候補者陣営が国民に選挙に関心をもってもらうために
使うべき時間はもっと他にあるはず)
● 司法府への参加●
たとえば、行政訴訟のための原告適格のさらなる拡大、
団体訴権や市民訴訟条項を入れること
●行政府への参加●
たとえば、主要な法律に埋め込まれている「官僚の隠れ蓑」である「審議会」への
ほんとうの意味での国民参加。もちろん「廃止」や「分権」も含めて。
これまでの大臣達は、自分が審議会に何かを「諮問」をしているという自覚やその意味への理解がなかった可能性がある。どんな問題が起きていて、誰が困っていて、何故その諮問をするのか、どう解決するために知恵を絞らせるのかを考えることもないまま、官僚のシナリオに乗って「諮問」をしてきたのではないか。そこから出てくる「答申」が、自分が諮問したことに対する解決策であるということも分かっていない大臣も中にはいたのではないか・・・。
今後、自らの政治生命を賭して、何が問題か、何故その問題が起きているのか、どうすればそれが解決するのかという構想を具現化するために審議会を使い、国民を参加させる構想力を持つ大臣は、歴史に残ることになるだろう。
一言でいえば、「審議会」という「官僚の隠れ蓑」を制する「大臣」が
国民にとって本当に必要な政策を実現する人となる。
●よもやま話●
そこから起草して思うが、
一つの政策実現のために政治生命を駆けることができない政治家はダメだと思う(No guts, No Glory)。それぐらいの具体的な政策をもって議員になった人が、今回はどれぐらいいるのだろうか。
『既得権との闘いには「血」が流れる。
革命を起こすようなもの。今回、血こそ流れないが、
それぐらいのもんだと思わないと』
『無血革命ですよね』
『この闘いは自民党との闘いなんかじゃない。霞ヶ関と血を流す闘い。
このチャンスを絶対逃したらダメ。一気にやらないと。
抵抗やらハレーションが起きて当たり前。
穏やかにやろうなんて思っているとしたらとんでもない』
上記は、ある元官僚との昨日の会話。
● マスコミ大丈夫か?●
選挙期間中にマスコミがギョッとすることを垂れ流していた。
朝日新聞(8月23日朝刊)が、「法務省が」債権法改正を「法制審議会に諮問する方針を固めたと報道。
毎日新聞(8月27日)が、「総務省の情報通信審議会」が答申をまとめ、「総務省は」「来年2月の通常国会への関連法案の提出を目指す」
その中身の是非はともかく、審議会の任命権者は、各省の「大臣」であり
これから政権が変わるよと、予測がついているのに
なぜ、審議会行政をそのまま鵜呑みにするような垂れ流し報道をしてしまうのか。。。
ま、主がいないところで、なんとかが騒ぐような
40日+選挙期間の政治空白期間を作った前政権が悪いといえば悪いのだが。
1年前の解散、前回の参議院選後の解散からずっと政治空白が続いていたとも言えるし、それが自民党大敗の最大の原因だと思うけれど。
ちなみに、法務省の「法制審議会」にも総務省の「情報通信審議会」にも設置法(根拠法)すらないことに気づいた。たとえば、前者は、大臣に任命権をもたせた法制審議会令(昭和二十四年)があるだけだ。
●新大臣たちへの要望●
官僚裁量のコントロールは、審議会のコントロールから始まると思う。各新大臣は、自分の下にどんな審議会があるのかをおさらいするところから仕事を始めてもらいたい。
つまるところ、今後政権交代をしてもしなくても、
最後は常に国権の最高機関である国会の多数決に委ねるにしても、
そのプロセスに、国民(野党も含めて)が公正明大な議論に参加できる下地を
今度こそ整備して欲しい。
自民党政権下で止まっていた時計の針は、やっと動くのか、動かないのか。。。。
●私の夏●
この夏、世の中とはまったくズレた活動をしていた。
春から1969年以降のある分野の国会議事録と国内外の関連資料を
読み続けてきたが、いくつかの結論がようやく夏の終わりに見え始めた。
気づけば総選挙も終わっていた。
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